ノバク・エネルギー相は、ロイター通信の取材に対し、先月9月14日に起きたサウジアラビア国営石油会社「サウジ・アラムコ」の石油施設への無人機による攻撃の影響にも関わらず、石油価格は長期的展望として1バレル=50ドル近くにとどまるだろうとの見方を伝えた。同相は、ブレント原油の価格が1バレル=100ドルまたは100ドル超だった2013~2014年の相場水準への復帰についてはもう期待できないと述べた。
ノバク・エネルギー相は「誰もが1バレル=100ドルについては忘れてしまった(期待していない)。我々は、中期的展望における公正な価格は50ドルであることに立脚して生活している。2019年のロシアの国家予算は、1バレル=43~45ドルの価格に立脚して計算されている。」と述べた。
ブレント原油は、2014年9月8日に初めて100ドルを割り込んだ。それ以降下落を続け、同年末には60ドルを割り込んだ。現在もほぼ同水準を維持しており、10月9日には58ドルの間で変動している。世界市場への供給が約5%減少した9月の「サウジ・アラムコ」の施設への攻撃後でさえ、ブレント原油の価格は71ドルまでしか上昇しなかった。