10月11日、JATRグループの審査報告書が発表された。これは737MAXの飛行管理システムの認証を調査するもので、審査グループは米連邦航空局職員28名、NASA職員2名、さらにオーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、EU、インドネシア、日本、シンガポール、UAEの民間航空代表9名で構成されていた。
報告書では、操作修正システムMCASの変更については米連邦航空局に簡単な報告があっただけであり、そのMCAS不具合により事故が起こったことが記載されている。また報告書によると、認証プロセスにおいて米連邦航空局はボーイング社に過度の権限を付与しており、インターフェイスや設計は米連邦航空局の直接監視下になかったとされている。MCASに関する通知が十分でなかったこと、そして当局の関与が限定されていたことにより、米連邦航空局はボーイング社による認証措置の適合性に関して独立した評価を行うことができなくなった。
事故原因究明
2つの航空事故を招いた原因については、各国が調査を行っている。インドネシア政府はボーイング737MAX事故の100の原因を挙げており、その報告書は11月に正式に公表される。
ブルームバーグは、欧州航空規制当局がボーイング737MAXに関しもう一つ問題を見つけたと伝えた。
2件の墜落事故で346人死亡
昨年10月29日、インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオン航空の運用開始から間もない737MAXが離陸から12分後、ジャワ海に墜落した。189人が死亡した。
今年3月10日、エチオピア航空の同じく運用開始から間もない737MAXが離陸から6分後、時速700キロで地面に墜落。157人が死亡した。