しかし、専門家によると、ロボット化は生産コストを下げるため、ロボット導入の傾向は着実に進むとの意見で一致している。技術改善によって産業用ロボットの平均価格は下がっている。20年前はロボット1台の平均価格は8万ドル(約855万3千円)であったが、今日では5万ドル(約534万6千円)まで下がっている。それに対して熟練労働者の賃金は上がる一方だ。世界銀行の専門家らの調査によると、自動化の強い影響をうけて2033年までに米国の雇用の47%が消滅の危機にあり、中国ではそれが77%に達する可能性がある。
ブルームバーグの専門家らによると、日本はほかの国と比べて少し特殊だという。日本では、2012年から2016年にかけて雇用の場へのロボット浸透率は徐々に落ちている。ここ数年、生産自動化はまた進み始めているが、7年前の2012年の水準ほど高くはない。
専門家らは、生産自動化のトップは中国だと考えている。中国は昨2018年、ロボット供給量で欧米を抜いた。ただ、中国市場は飽和状態とは程遠い。労働者千人当たりのロボット台数を比較では、シンガポール、韓国、ドイツ、日本が中国を上回っている。