トルコのエルドアン大統領は今月9日、同国で活動が禁止されているクルド労働者党とテロ組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」に対する「平和の泉」作戦をシリア北部で開始したと発表した。トルコ軍は同日、ラス・アル・アインなどのトルコとの国境の複数のシリアの町を空爆した。
ペスコフ氏は「米国は近年、クルド人たちの最も親しい同盟相手だった。(だが)最終的に米国はクルド人らを見捨てた。事実上、彼らを裏切った。今や米国は、(クルド勢力との同盟ではなく)、クルド人らを国境に残し、トルコとほぼ戦うことを余儀なくさせるほうを選んでいる」と述べた。
ペスコフ氏はまた、クルド人武装勢力が撤退しない場合、「(クルド人武装勢力の撤退を監視することで合意している)シリアの国境警備隊とロシア軍警察が撤退することになる」のは明白であり、「事実上、残されたクルド人勢力はトルコ軍に押しつぶされるだろう」と強調した。
22日、プーチン大統領はトルコのエルドアン大統領と6時間以上にわたって会談した。プーチン大統領は会談後、ロシアとトルコがシリア北部の状況について一連の合意に達したと発表した。プーチン大統領はこの合意を「運命を左右するほど非常に重要」なものだと指摘した。