注目を集めているのは、16日にテレビ朝日開局60周年記念スペシャルとして放送された第2話「アレスの進撃~最終決戦」だ。そこでは事件の鍵を解くため、仲間由紀恵が演じる広報課長の社美彌子が、ロシア語の解読を依頼される。社美彌子は、アメリカに亡命したロシア人スパイと深い関係にあったという過去をもっている。
メールでロシア語の文章を送られた社美彌子は、反町隆史演じる、特命係の冠城亘に懇願されて、電話口ですらすらと、「我々の贈り物は気に入ってもらえただろうか?間違いなくあなた方の役に立つ事だろう。恐れるな。強欲な悪魔を退治するためならば神も許し給うはずだ。健闘を祈る。」とメッセージを翻訳する。
しかしメールを注意深く読んでみると、そこにはЕсли вы хотите избавится от похоти дьявола, вы должны простить свои волосы. と書かれている。これを和訳すると「もし悪魔の欲から逃れたいのなら、あなたは自分の髪を許すはずだ」となる。
© 写真 : Screenshot: Facebook/Игорь Ежелевドラマ「相棒」のワンシーン
ドラマ「相棒」のワンシーン
日本語のできるロシア人たちがこれに気付かないわけはなく、ネット上では「さすが仲間由紀恵、どうやって訳したのかな」「神でも髪でもなくて、紙が許すっていうバージョンもアリだよね」と大いに盛り上がっている。もちろん、おそらく日本語が先に作られ、翻訳の過程で同音異義語のミスがあっただろうことは予想できるが、危険なメッセージを秘めているはずのロシア語のメッセージが、おもしろメッセージになってしまったのであった。