クナシル島で日本初の観光ツアーがスタート

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クナシル島の教会 - Sputnik 日本
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サハリン州の南クリル諸島(日本での表記は北方四島)でロシアと日本による共同経済活動のパイロット事業として、両政府は30日、初の観光ツアーをクナシル島で開始した。ユジノサハリンスク市に本社を構える旅行代理店「ビートモ」社のリ・ゲンヒ代表取締役がリア・ノーボスチ通信の取材に応じ、ツアー内容について語った。

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日本の観光客と政府関係者ら44人は11月3日までの日程で、クナシル島とイトゥルップ島の景勝地を巡る。露日共同活動5項目のうち「島の特性に応じた観光ツアーの開発」に向け、宿泊施設や道路の整備状況など、具体的な課題を洗い出し本格的な実施につなげる狙いがある。

日本のツアー団は到着早々、ツアーに向かっている。リ・ゲンヒ代表取締役は日本人観光客の訪露を心待ちにしていたようで、「我々はこのパイロット事業をずっと待っていた。今回の結果を踏まえ、来年度のツアー行程を検討したい」と語った。

「ビートモ」社によれば、クリル諸島にはイタリア人やオーストラリア人、ドイツ人、韓国人など、世界各国から観光客が訪れており、近隣の国で訪問をためらっているのは日本だけ。クリル諸島を訪れたい日本人の力になりたい、とリ・ゲンヒ代表取締役は発言した。

リア・ノーボスチ通信の情報によれば、ツアー費用は30万円。クナシル島は主に徒歩で練り歩くエコツアーが一般的だが、今回は日本側の要望により、特別にバス・ツアーが実施されている。ツアー団は郷土博物館や旧日本人墓地、ロシア正教の教会などを回るほか、ゴロヴニン火山(日本での表記は泊山)のカルデラ湖やチャチャ火山(日本での表記は爺々岳)、チョルトフ・パーレツ岩(「悪魔の指」の意味)、ストルブチャティ岬(材木岩)も散策する。11月1日からはイトゥルップ島を観光する予定。

観光ツアーは当初、10月11日から15日の日程で開催される予定だったが、出発の3日前に急きょロシア側の意向で延期となった。

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