研究チーム 健康にとって最も有害な食品を挙げる

© 写真 : Andrew Malone
肉 - Sputnik 日本
サイン
英米の研究チームによると、食肉は環境に最も悪影響を及ぼし、早期死亡リスクを引き起こす。米アカデミー機関誌「PNAS」に論文が掲載された。

私たちは何を危険にさらしているのか?

英オックスフォード大の研究チームは、15種類の食品グループが人の健康と環境に及ぼす影響を分析した。

ファストフード(アーカイブ写真) - Sputnik 日本
栄養士が語る「決して食べてはいけない」食品
研究チームは、糖尿病、消化器がん、心臓に十分血液がいきわたらなくなる虚血性心疾患、脳卒中の患者が世界的に増加する15の危険因子のうち9つは、質の悪い食事に起因していると指摘している。また、大気中の温室効果ガスの30%は農業生産から排出され、放牧地と耕作地は陸地の40%を占め、水の70%は農業に利用されている。そこで、研究チームは、健康と環境に最も悪影響を及ぼす食品を明らかにすることにした。


どうやって悪影響の度合を算出するのか?

研究チームは、温室効果ガスの排出量、耕地面積、水需要、農業生産時の環境汚染、その他のマイナスに働く環境要因という5つの環境指標について、食品が環境にあたえる相対的な影響の平均値を示すAREI値を導入し算出した。

研究チームが発表した論文には「死亡リスクの大幅な低下と関連する食品は、環境への平均的な影響度が低い。全粒穀物、果物、野菜、ナッツ、オリーブオイルの1食当たりのAREI値は4以下。一方、死亡リスクの大幅な増加に関連する魚類のAREI値は1食当たり14。他の食品よりも死亡リスクを高める食品は、程度は異なるもの環境へ悪影響を及ぼしている。AREI値が一番高いのは赤身肉で1食当たり73、赤身の加工肉は37。砂糖を多く含む飲料が環境に与える影響はAREI値0.95」と記されている。

研究によると、家禽、乳製品と魚類が環境に及ぼす悪影響は中程度で、卵は赤身肉と同様に人間の健康を悪化させる可能性があるが、環境への害は赤身肉と比べて3分の1だ。


環境に害を与えずに(またはほとんど害を与えることなく)食べられるものとは? 研究チームの回答

研究チームは、健康や環境に有害な食品の消費が世界中で急増しているため、この傾向が最近勢いを増している地域では、肉類の消費を減らし、穀物、果物、野菜、ナッツ、豆類、魚類、オリーブオイル、不飽和脂肪酸の多い植物に切り替えるべきだと指摘している。これらの食品は健康や環境への害が少ないという。


健康的なライフスタイルと長寿に関する他の記事は、スプートニクの特別コーナーでご覧いただけます。

ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала