宇野選手によれば、4回転トゥーループとトリプルアクセルのミスは演技に対する自分の気持ちに関係しているという。
「一言で片付けるならばよくはなかった。なぜそうなったのかといえば、気持ちがどうしてもマイナスのほうに向いていた。それが悪い形で演技に現われたのだと思う」。
Oh now Shoma fell twice during his SP 😥 We know he has a thing for making huge comebacks in the FS let’s cheer him on #ShomaUno #IDF2019 #ganbatte #nathanchen pic.twitter.com/SejUnFatnO
— Jae Uno (@JaeUno2) November 1, 2019
宇野選手は、自分の頭の中にショートプログラムを完璧に仕上げるというイメージがまったくなかったと語った。
「どうしても最後まで滑りきれるイメージが全くわいていなくて、弱気になっていたところがあった。トゥーループの失敗はまだしも、アクセルの失敗は、跳ぶ前に自分のメンタルに完全にのまれた。普通にやれば成功が圧倒的に多いジャンプ。思いっきりいけば跳べるはずなのに、どうしても思いっきり踏み込めなかった。今、思い返せば簡単なことのように思えるけれど、試合中はその簡単なことがとても難しく感じました」
「フィンランド杯の後、練習を積み重ね、少しずつ上がっていました。まだ安定しないにしろ、だいぶ戻ってきたなという中で現地入り。どうしてもトゥーループでなく、フリップが飛べない自分に、どういう練習をすればいいのかという素朴な疑問があったのですが、考えてもやるしかなく、やってもうまくいかない自分に、なぜできないのか問いただしているうちに、すべての思考がマイナスに向かってしまった。試合前は自分がこれから演技をするとは思えない、演技したくない気持ちが前に出てしまった。それなら自分に期待しなければいいと、さまざまな心の葛藤があり、全然定まらないまま試合が開始。いつの間にかフリップがおりていたが、それが自信にはつながらず、後半のジャンプも2つとも失敗してしまった」。
その後、3A-4Tは2019-20シーズンでの実戦投入を明言している。
10月5日、宇野昌磨選手は埼玉で開催されたジャパンオープンのフリー演技で2位(169.09)となった。
2019-2020フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第3戦が11月1~3日、仏グルノーブルの多目的スタジアム「ペティノワール・ポレサッド」(収容人数3496人)で開催される。同大会にはネイサン・チェン、宇野昌磨、アリーナ・ザギトワ、坂本花織などのスター選手たちが出場する。
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