北京では今週、共産党の第19期中央委員会第4回全体会議が開かれた。香港特別行政区基本法委員会の沈春耀主任によると、会議では香港の社会的混乱が重要議題になった。
中国政府はこれまで、デモ収束を図る香港の林鄭月娥行政長官と香港警察を信頼する姿勢を表明してきたが、沈主任は、党幹部らが香港における統治制度をさらに改善していくことで一致したと説明。
中国は「『一国二制度』の原則に挑戦するいかなる行為も容認しなければ、国を分断し国家安全を危険にさらす行為も容認しない。また香港とマカオの問題への外国勢力の介入を断固として阻止する」構えだと述べた。
香港の行政長官は市民に直接選ばれるのではなく、親中派が占める1200人強の委員会が選出する。
同主任はさらに、香港とマカオで公務員や若者を中心に憲法教育を行う方針を示し、「歴史や中国文化の教育を通じて、香港とマカオの同胞らの国民意識や愛国心を高めていく」と語った。
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