スプートニク:まずはお疲れ様でした。GPSの結果には満足していますか?また今後の予定についてもおしえてください。
坂本選手:「満足はしていなくて・・・次は全日本で、1カ月半あるので(全日本に)焦点を合わせて、また練習し直したいと思っています」
スプートニク:もっとできる、と思うところはありますか?
坂本選手:「ジャンプのミスが今回多かったので、ミスを直すのが今一番の課題です」
スプートニク:ショートプログラムの曲にNo Rootsを使ってらっしゃいますが、歌詞に「I’ve got no roots, But my home was never on the ground」つまり「私の家はいつも不安定だった」というフレーズがあります。ご自身のルーツをどう思いますか?外国にいると日本に帰りたいと思いますか?あるいはどの国にいても、家にいるのと変わりないですか?
坂本選手:「それぞれの地域で自分なりに生活できているので、それほど“家でなければいけない!”という感じはないです」
スプートニク:外国ではどの国が一番好きですか?
坂本選手:「イタリアが好きです(笑)」
スプートニク:今は外国のコーチにつくのが簡単になりましたよね。例えばマライア・ベル選手やネイサン・チェン選手はロシアのコーチと練習しています。ロシアの練習法の特徴、アメリカの練習法の特徴、この境界は曖昧になりました。坂本さんは日本のコーチのもとで練習していますが、日本の練習法の特徴は何だと思いますか?
スプートニク:(フリーの)マトリックスはとてもダイナミックな演技で感動しました。技術とスピードを維持しながら芸術性までもっていく、これはどうやったらできたのでしょう?
坂本選手:「すぐにはできなくて。日々の練習の積み重ねでようやくできることなので、練習がとても大事だと思います」
スプートニク:下準備とかあったと思うのですが、「マトリックス」を作るときに何か参考にしましたか?
坂本選手:「映画は3シリーズ全部見て。めっちゃカッコいいなと思いながら(笑)」
スプートニク:以前のインタビューで、ロシア選手のスピードが速いと仰ってましたね。そのスピードについてもかなりご自身で上げてきたように見えます。今後チャレンジする課題はありますか?
スプートニク:現代音楽を使っていますが、ご自分としてはポップスかクラシック、どちらが好きですか?
坂本選手:「両方好きです(笑)」
スプートニク:プログラムの音楽としては?
坂本選手:「滑りやすいのはクラシックですねえ」
スプートニク:ではロシアのライバルについて。以前、トルソワ選手がインスタで坂本さんから手作りピアスをもらったと披露していました。競争と友情は両立しますか?
坂本選手:「あり得ると思います」
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スプートニク:ロシアにプライベートで仲のいい選手はいますか?毎日メッセージのやりとりをしているとか。
坂本選手:「ああ、そこまではやってないです」
スプートニク:ロシア選手の中で一番のライバルは?あるいは憧れの選手。
坂本選手:「ジュニアの時から一緒に戦っているのはザギトワ選手なので・・・うん、ライバル・・・ですね」
スプートニク:最後の質問は宇野選手について。見ていて大変辛かったです。宇野選手自身も、コーチなしで戦うのは辛いと言っていました。坂本さんはコーチなしの練習は考えられますか?コーチなしで独りで試合に出るのは?
坂本選手:「コーチなしは考えられなくて。いつもジャンプなど、たまに分からなくなる時に助けてくれるのは先生しかいないので。先生なしは無理だと思います」
GPシリーズ2019
優勝賞金は1万8000ドル。なお2人組で行うペアとアイスダンスは1組で同額。2位は1万3000ドル、3位は9000ドル、4位は3000ドル、5位は2000ドル。