イラン、フォルドゥで遠心分離機にガス注入 ウラン濃縮再開

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イランは核合意に反して中部フォルドゥの地下施設で遠心分離機にウランガスを注入し、ウランの濃縮活動を再開した。イラン原子力庁(AEOI)が明らかにした。

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ウラン濃縮再開のイランに「最大限の圧力加える」=米国務省
AEOIは声明でウランの濃縮活動再開を発表した。声明は「国際原子力機関による監視のもと、すべての作業が進められている」としている。イラン政府は11月9日までに濃縮度を4.5%まで引き上げることを予定している。

遠心分離機へのガス注入開始により、フォルドゥの施設は2015年の核合意で認められた研究施設ではなくなり、禁止されている核物質を生産する稼働中の核施設となった。

イランのロウハニ大統領は5日、首都テヘランの南方にある地下施設でウラン濃縮活動を再開し、ウランの濃縮度を5%に引き上げると発表した。濃縮活動の再開は6日に予定されており、最終的には20%まで引き上げられる見通し。

米国が2018年5月に核合意から離脱し、厳しい制裁を再び科すと、イランはその1年後の2019年5月、核合意で課された義務の履行を段階的に停止し始めた。

ロウハニ大統領は国際原子力機関(IAEA)による査察は引き続き受け入れる考えを示し、欧州各国などが、イランの求める経済支援策を実施すれば、再び合意を順守するとしている。

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