この穴は、マンモスを捕獲するために設置された「わな」だという。
INAHによると、中型の動物を捕獲するためのものではあるが、同様のわなはこれまでに日本でしか見つかっていない。
INAHの考古学プロジェクトのコーディネーター、フランシスコ・サンチェス・ナヴァ氏は「これは本物のターニングポイントだ(中略)これはマンモスと狩猟採集民との相互作用に関する我々の想像に関連している」とコメントした。
考古学者のルイス・コルドバ氏は、今回の発見は当時の狩猟者たちが1頭または数頭のマンモスを群れから離し、わなに追い込んでいたことを推定させるとの見解を示している。
穴の深さは1.7メートル、直径は約25メートル。
10ヶ月にわたる発掘作業で「わな」の中から少なくとも14頭のマンモスの骨800個以上が見つかった。
発掘作業が続けられている地域には、少なくともさらに3つのわなが存在する可能性があるという。
わなの中から見つかった骨は、メキシコ市郊外に2018年にオープンしたマンモス博物館に引き渡される見込みだという。
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