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水に沈まない金属 米中合同チームが開発

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米ロチェスター大学の研究者らは、中国人研究者の協力を得て、新しい金属表面処理技術を開発した。この処理を施した金属製品は損傷があっても水には全く沈まない。米国化学会誌の「ACS Applied Materials and Interfaces」に掲載された。

奇跡の技術 その仕組みは?

この処理は、電磁波の一種である超短パルスを用いて行う。超短パルスで金属表面に極小の構造を作ることで、その内部に空気を取り込み保持することができる。この処理を施した金属を水に浸すと金属の周囲に気泡が発生し、金属が水に沈むのを防ぐことができる。何らかの方法で金属に穴をあけたり、損傷を与えても、超短パルス処理済みの金属は水中から浮き上がる。

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2.5平方センチメートルの表面処理にかかった時間は1時間。ただし研究者らは、より強力なレーザーを使えば処理速度が上がると見込んでいる。


自然の中でふと目にして

研究責任者のグオ・チュンレイ教授によると、この技術開発はミズグモからヒントを得た。ミズグモは体表面に空気の層を作るので長時間水中にいることができる。

今回発表された新しい金属処理方法は、沈まない船舶や、たとえ損傷があっても長時間水面と接する必要のある装置の開発が可能となると期待を呼んでいる。

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