ロシア製爆撃機は重さが110トンと軽量なことから、ロッキード・マーティン社が開発した「稲光II」の呼び名を誇る2機のF-35を引き離した。Tu-160はF-35の10分の1の軽量さ。
Tu-160はその技術的特徴によって追跡を振り切った。同爆撃機は、抗力を最小化するために可変翼を変形させ、アフターバーナーをオンにした。こうしてTu-160は最高時速2200キロ(マッハ1.8)まで加速、一方、F-35の加速リミットは時速1930キロ(マッハ1.6)だった。
1981年に初飛行を行ったTu-160爆撃機は、今日でも世界でもっとも強力な爆撃機の1つとして認められている。その機体の美しさからTu-160爆撃機はロシアのパイロットたちから「白鳥」と称され、またNATO軍では同機を「ブラックジャック」と呼ぶ。
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