ベンジャミン・シュライバー受刑者は1990年代に殺人罪で終身刑を言い渡され、1996年以降は同州内の刑務所に収監されていた。
受刑者は2015年3月、大きな腎臓結石が敗血症を引き起こして危篤状態に陥った。意識を失って救急搬送された後、医師たちから5度にわたり蘇生処置を受けたという。
手術後、刑務所に戻った受刑者は、2018年4月に釈放を求めて訴えを起こした。受刑者は一時的に死んだため、終身刑の刑期を満了したことを理由として挙げた。
地方裁判所は「説得力に欠ける」として訴えを棄却。裁判は上級審に持ち込まれたが、上訴裁判所は11月6日、同じく訴えを退けた。上訴裁判所は判決文で、「生きているなら刑務所に収監され続けなければならないし、死んでいるならこの訴えは意味をなさない」と説明した。