ジュネーヴ国際映画祭の審査員らは若干27歳のバラゴフ監督が手掛けた新作を高く評価した。「生きるための戦い、複雑な人間関係、現実、希望、妥協、その対価」を扱ったこの作品を審査員らは「悲しみからの回復を描く素晴らしい芸術作品」と賛辞を送った。
Фильм "Дылда" Кантемира Балагова выдвинули от России на "Оскар"
— Лентач (@oldLentach) September 24, 2019
Ранее он получил приз за лучшую режиссуру на Каннском кинофестивале в секции "Особый взгляд" https://t.co/UKgBJt7XRe
戦後を生きた女性たちの複雑な心境を見事に演じたヴィクトリヤ・ミロシュニチェンコとワシリサ・ペレルィギナの名演も高く評価された。
『ビーンポール』はバラゴフ監督の2作目。映画は1945年のレニングラードを扱った。作品の主人公は前線から戻った女性たち。ナチス・ドイツによる包囲作戦で壊滅的被害を被った戦後のレニングラードで再び生きる希望を求める女性たちの姿が繊細に描かれている。
映画は第72回カンヌ国際映画祭で初公開され、国際映画批評家連盟賞に輝いた。「実に個性あふれる映画言語、および戦後のトラウマを独特の視点から扱った」ことが受賞の理由として挙げられた。