女子シングル:トルソワ選手の記録更新と宮原知子選手のファイナル進出に期待
女子シングル選手たちの戦いはますます白熱している。今年は、ロシアのフィギュアスケートコーチ、エテリ・トゥトベリーゼ氏のグループで学ぶ昨シーズンまでジュニアだった選手たちがタイトル争いに参加した。その1人、アンナ・シェルバコワ選手は2つのGPシリーズで優勝し、すでにファイナル進出を決めている。またアレクサンドラ・トルソワ選手は、ロシア大会のフリー(FS)で4回転ジャンプを複数決めて2度目のGPシリーズ優勝を飾り、ファイナル出場を狙う。真の闘士であるエフゲニア・メドベージェワ選手は、成績が振るわないものの、トルソワ選手との争いに挑む。ロシア大会では、宮原知子選手にもGPファイナル進出のあらゆるチャンスがある。宮原選手はGPシリーズ中国大会のFSで素晴らしい技術と深い音楽性を披露し、2位になっただけでなく、観客に感動を与えた。
男子シングル:宇野昌磨選手は優勝と同時にアウトサイダーの可能性がある?
宇野選手にはロシア大会で優勝するすべてのチャンスがあるが、残念なことに、たとえ表彰台に上がったとしてもファイナルに進出するのは難しい。なぜなら宇野選手はフランス大会で8位という結果に終わってしまったからだ。一方、これはロシアのアレクサンドル・サマリン選手とドミトリー・アリエフ選手にファイナル出場を目指して戦う可能性を与えている。アリエフ選手は米国大会で3位、サマリン選手はフランス大会で2位となり、ファイナル進出に向けた「よい蓄え」がある。
ペア:ロシアのトップ選手たちはミスの修正に取り組む
ロシア大会では、ロシアのペア選手たちの争いも見どころのひとつだ。ロシアのエフゲーニヤ・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ組は、同じくロシアのアレクサンドラ・ボイコワ/ドミートリィ・コズロフスキー組に勝つことができるのだろうか?これまでタラソワ/モロゾフ組は常にほぼ完ぺきな演技を披露してきたが、カナダ大会では3位という結果に終わった。だが2人はあきらめるつもりはない。戦いが待ち遠しい!
アイスダンス:ロシア人選手はフランスの選手と戦うために技を磨く
中国大会で優勝したロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ組はロシア大会でも優勝を目指す。なおファイナルに進出した場合、2人を待っているのは強力なライバルであるフランスのガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組との戦いだ。パパダキス/シゼロン組への勝利はシニツィナ/カツァラポフ組にとって重要な瞬間ではあるが、ロシア大会では、カナダ大会で優勝したカナダのパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組が主要ライバルとなる。