アムネスティーはイラン国内の目撃者や国外の人権活動家の調査に基づき、この抗議デモで少なくとも106人が死亡したと発表。一方、イラン当局が発表した抗議デモの死者数は4人。アムネスティーが発表した数字と大きく異なる。
この抗議デモは、イラン政府が15日にガソリン価格の大幅値上げを発表した後に起きた。同国の多くの都市で抗議デモが起こり、一部で銀行や商店が襲撃された。イラン当局は抗議デモを鎮圧するべく治安部隊を出動させ、デモの参加者ら1000人以上を拘束した。
イランの最高指導者ハメネイ師は、同国政府のガソリン価格引き上げを支持すると表明。また、16日未明に同国で始まった抗議デモは、イランの敵対者や外国勢力が後押ししていると批判した。ハメネイ師は、抗議デモ発生の一因であるイランへの制裁に関して、制裁に対する抵抗力を高めることが必要と強調した。