教皇は「原子力エネルギーの利用は許容の境目にある。なぜなら我々は完全な安全を保証することをまだ習得していないからだ。電気でさえも事故を起こす可能性があるが、これは原子力事故に匹敵するものではない。個人的な意見として、私は完全な安全性が保障されるまで、原子力エネルギーを利用したくない」と述べた。
また教皇は「原子力は創造的な枠を超えており、創造されたものをすべて破壊し、原子力エネルギーを放棄しなければならないと言う人がいるが、私は安全性の問題に言及する。事故が10年に1度発生しているならば、我々は災害の危険性だけでなく、環境への影響の観点からも、完全に安全な原子力利用を達成しなければならない」と指摘した。
教皇は、その影響が今も感じられるチェルノブイリ原発事故についても言及したほか、現在、生活を快適にするために行われている多くのことは環境に有害であると述べた。
日本を訪問中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は24日には、長崎で「核兵器廃絶に向けたメッセージ」を世界に訴えた。長崎の後、1945年に世界初の原子爆弾が投下された広島を訪れた。