銀河で「不可能な質量」のブラックホールを発見

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中国科学院国家天文台の天文学者グループは、天の川銀河の中にあるふたご座で極めて珍しいブラックホールを発見した。このブラックホールの質量は少なくとも太陽の69倍で、これまでこのような質量のブラックホールが存在するのは不可能だと考えられていた。

科学ニュースサイト「EurekAlert!」によると、ブラックホール「LB-1」は地球から1万5000光年の距離にあり、質量は太陽の約70倍。これは大きな天体の崩壊でできる所謂「恒星質量ブラックホール」。

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「蛇つかい座」で3つ目のブラックホールを発見
なお、所謂「超大質量ブラックホール」とは異なる。超大質量ブラックホールは銀河の中心に存在しており、太陽の数百万倍または数十億倍もの質量を持つ。

恒星進化モデルによると、天の川銀河にこれほどの質量のブラックホールは出現しない。銀河系の大きな恒星は存在の最後の段階で大部分の質量を失うため、死後、このような規模のブラックホールに変わることはできないと考えられていた。

だがLB-1は、恒星の死によって形成されるブラックホールの2倍以上だ。

学者らは、今回の発見がブラックホールの形成モデルの見直しを余儀なくさせていると指摘している。

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