反政府デモを受けてイラク首相が辞意表明

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イラクのアデル・アブドルマハディ首相は29日、イスラム教シーア派の同国最高権威アリ・シスタニ師の要請に従い、辞任する意向を表明した。

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同国では汚職及び失業対策、生活環境の改善を要求する反政府デモが2か月にわたって続いており、治安当局との対立が激化している。反対勢力の中には、「ナスル(勝利)」連合を率いたイラクのハイダル・アル=アバーディ前首相も含まれている。

抗議活動による犠牲者数の拡大を受けてシスタニ師は29日、定例の説教で内閣の入れ替えを議会に要求した。首相はこれを受け、辞任する意向を示している。

10月上旬に始まったデモによる死者数は400人以上、負傷者数は1万5000人に達した。28日には特に激しい暴動が発生し、44人が死亡したほか、1000人近くが負傷した。29日には南部ジカール県ナシリヤで15人が射殺された。

首都バグダッドの主要デモ拠点となっている広場では歓喜が湧き起こったが、多くの人々は首相の辞任だけでは不十分だと主張しており、政府の総辞職を要求している。

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