@EmilyWaiYiさんは人気のあるアカウントではない。この記事が書かれた時点では@EmilyWaiYiさんのフォロワーはわずか19人。さらに、中国共産党の英語版機関紙「グローバル・タイムズ」によると、レディ・ガガさんは@EmilyWaiYiのフォローをすでに止めている。
フォローを止めたとはいえ、ガガさんのこの行動は中国のファンの目に留まらないわけにはいかなかった。ファンらは中国のSNSウェイボー(微博)に怒りのコメントを書き込み、ガガさんを非難した。あるユーザーは、ファン歴8年でガガさんの音楽を深く愛してはいるものの、「国益はすべてに優先される」と書いている。
以前、中国のテレビはオスカー賞を中継した際、レディー・ガガさんの顔をモザイク処理して放送した。
Here’s a view how folks in China watched the Oscars 🦅🇺🇸 pic.twitter.com/aSOqzRhmXk
— Jon Osman (@TheActor_movie) February 26, 2019
その理由はおそらく、レディー・ガガさんがダライ・ラマ14世と会談し、その時のツーショット写真をガガさんのインスタグラムに投稿したからだとみられている。
ガガさんは2016年にダライ・ラマ14世と会談。これを理由に中国当局はガガさんの音楽を禁止し、望ましくない文化人のブラックリストに載せた。
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ダライ・ラマ14世は、中国当局に対する武装抗議が失敗に終わった後、1959年にチベットからインドへ亡命した。ダライ・ラマ14世は支持者とともに、「チベット亡命政府」があるインドのダラムサラ市に住んでいる。ダライ・ラマ14世は2011年3月に政府の長から引退したものの、中国当局は以前としてこの人物を分離主義者とみなし続けており、軋轢は鎮静化していない。