チェンは「結果にすごく満足しています。今シーズン、よい演技をミスなく披露することができてハッピーです。ジャンプにも満足しています。やっと今シーズン、十分見ごたえがあり、ほぼミスのないプログラムを2つ、作り上げることができて幸せです。そしてなんといっても、こんな、ユヅルのようなライバルがいるということは僕にとっては計り知れないほどの名誉です。だって彼は何年もの間、僕には仰ぎ見上げる存在だったのですから。彼は今でも僕にとってはフィギュアスケート界のゴッドなんです」と語った。
「ネイサンはフィギュアの演技要素をますます複雑化させています。なぜ、そんなことするんだ? 僕は彼よりずっと年上だぞ!」
羽生選手は冗談めかしてこういうと、今度はまじめな表情になって続けた。
「実際、僕はネイサンと勝負するのが好きなんです。だってもし、300点以上出せるのが僕1人だったら、さびしいし、モチベーションもわかない。彼は僕にとってはスケーティングのモチベーションを上げてくれる存在なんです。」
ネイサン・チェンは本大会のフリースケーティングで世界記録を更新し、総合得点の世界新記録も打ち立てた。羽生結弦選手は2位を占めた。
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— Grand Prix Final 2019 (@Torino_2019) December 7, 2019
GPシリーズ2019
GPシリーズは、6大会で構成されている。今シーズンはラスベガスの他、ケロウナ(カナダ、10月25日〜27日)、グルノーブル(フランス、11月1日〜3日)、重慶(中国、11月8〜10日)、モスクワ(ロシア、11月15〜17日)、札幌(日本、11月23日~25日)で開催され、男女シングル、ペア、アイスダンスの成績上位6名(組)が、トリノ(イタリア、12月5日~8日)で開催されるGPファイナルに出場する。
優勝賞金は1万8000ドル。なお2人組で行うペアとアイスダンスは1組で同額。2位は1万3000ドル、3位は9000ドル、4位は3000ドル、5位は2000ドル。GPファイナルの賞金は大幅に高くなり、1位は2万5000ドル、2位は1万8000ドル、3位は1万2000ドル、4位は6000ドル、5位は4000ドル、6位は3000ドル。