東京のスプートニク特派員は、このテーマについて買い物客や販売員に話を聞くため、大きなショッピングセンターを訪れた。
結局のところ、私たちが話を聞いたほとんどの人は、そのような問題が存在しているなどと考えたこともなかったか、話には聞いたことがあるが、贈り物を買うときに真剣にこの問題を考えたことはなかった。
丸井で買い物をしていた若い女性の一人は言う。「たまに昔のラッピングとか袋を使い回しにすることはあります。」すると、彼女の友人の女性が「私もそれはしますけれど、環境のためではなくて、そのまま買っちゃったから、また使うのが便利というイメージが強いかもしれません」と付け加えた。
一方で、多くの回答者は、このようなギフトラッピングと環境問題との関係についての質問を受けて、より自覚を持って買い物をしなければならないと考えさせられたとも語った。
買い物をしていた女性の一人は「そうやって言われて、そういう考え方もあるんだなと知ることができました。今すぐに、ラッピングをお店でやってもらうか、自分でどうにかするか、答えは出ていないんですが、考えの一つにはなったかなと思います。」と語っている。
興味深いのは、この問題の存在を知っている人でさえ、お祝い用のギフトラッピングをやめることはできないと考えている点だ。しかし彼らは、合理的なアプローチが必要性だとも指摘した。
若いカップルは次のように言う。「その問題について聞いたことありますが、あんまり考えていなかったと思います。自分で家にあるものから包装を作ることはありますが、それはどっちかというと、やっぱり自分でラッピングをしたいというところが強いです。環境問題に関しては、やっぱり、必要がないときには過剰なラッピングはしなくてもいいんじゃないかと思います。」
買い物をしていた年配の女性の一人は、クリスマスは彼女にとってそれほど重要なイベントではないが、日本では美しいラッピングなしではどうにもならない場合があると述べた。「相手の人によると思います。いつもの親しい仲良しは分かり合えるから簡単なラッピングでもいいと思います。しかし、大事な人とか、特別な会社の偉い人とかでしたら、日本はやっぱりそういう「ラッピングは必ず必要」という常識があると思います。ラッピングが必要なのは結婚とか、葬式、あとは学校の入学とか卒業。特別な行事でしたら、きちんとしたラッピングが必要です。クリスマスは普通のラッピングで結構だと思いますけれど。包装をリユースすることはありますが、それはただ記念として残したものです。環境としてはあんまり考えていません」。
販売員に話を聞いたところ、原則として、シンプルなものから変わり種まで、常にさまざまなラッピングを選択できるようにしていると言う。環境面を考慮して選択をする人は多くないかもしれないが、価格面を重視する人は少なくない。そういう人はより簡素なラッピングを好む可能性がある。
ギフトラッピングは本当に有害なのか?
この質問に誰の気持ちも傷つけることなく明確に回答するのは困難だ。というのも、結局のところ、多くの人にとって、クリスマスプレゼントを開けるという儀式はとても重要なものなのだ。そうした愛情深さは本当に環境に有害なのだろうか?
統計を見てみると、例えばTelegraphがかつて、イギリス人はクリスマスに大量の包装紙を使用しており、それは地球を9回ラッピングできる量だと書いている。
プレゼントラッピングに対するイギリス人の執着については、昨年、俳優のベネディクト・カンバーバッチも注目した。美しい包装紙の中に隠れた「役に立たない贈り物」の受け取り方という解説動画を作成したのだ。こうした例からすでに明らかなとおり、重要なのは贈り物そのものであり、ラッピングが贈り物をランクアップさせることはない。合理的でない紙の消費は、天然資源の枯渇につながるだけである。リサイクルできない素材、特にラメを含む素材は、海洋汚染の原因となり、海洋生物の死につながる。
専門家はまた、ギフトラッピングはそもそも理想的なリサイクル素材ではないと語る。ラッピング材は薄くてインクで大量に使われているため、加工中に繊維を取り出すことが困難なのだ。
それでも包装を辞められない?良い方法がある!
クリスマスストッキング、エコバッグ、箱、布地。これらはすべて、ラッピング材料として何度でも使用することができる。やる気と創造力があれば、贈り物は手元にある材料で飾ることができるのだ。自分で思い付くのは難しいという場合、いまやインターネット上にさまざまな独創的アイデアを紹介する記事が登場している。美しい風呂敷でプレゼントを包んで贈る日本の伝統もそうではないか!日本の習慣では、贈り物を受け取った人は、その見た目を十分に楽しんだ後、風呂敷を所有者に返すのである。
いずれにせよ、明確なことはひとつ。贈り物の送り方として唯一の正解は存在しないが、環境に目を向けてもっと意識的に行動することはいつでも可能だ。このようなアプローチで贈るプレゼントは、ただ環境に優しいだけでなく、より創造的なものにもなるはずだ!