児童の家族によると、担任の教諭はクラス全員にいじめに関する新聞記事を読ませ、感想を書かせた。学校で日常的にいじめを受けていた児童は家族と相談の上、「3年からいじめが続きました」、「全身にどろをかけられ、プロレスといってぼうこうもされました」、「今も続いているため対応してほしい」と書いて提出した。
担任は相談に乗ることなく、赤ペンで「その痛み、つらさを知っているからこそ、人に優しくなれる」、「負の連鎖をどこかで断ちきろう」などとコメントを書き込み、他の児童の文章と一緒に教室に張り出した。
いじめはその後も続き、3学期に入って児童が休みがちになったため、家族は2019年2月に学校を訪問。校長はこの時、初めていじめ被害や文章が張り出されていたことを知った。その後、教育委員会は教諭を2019年度のクラス担任から外した。
被害を受けた児童の両親は「助けを求める文章を張り出すなんて、人としてどうなのか」と語った。