自動運転車は、複数のチェックポイントを通過しながら、全長50キロメートあるコースを3時間で走り抜けることを目標としていた。優勝したのはサンクトペテルブルクのチーム「StarLine」だ。このチームはコースを2時間47分で走ることができたが、信号無視など様々な交通ルール違反のために73分がペナルティとして追加され、目標達成とはならなかった。
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とは言え、世界中の誰も達成していない過酷な条件にチャレンジすることは大いに意義がある。ロシアベンチャーカンパニーのアレクサンドル・ポヴァルコ社長は「技術的な壁を超えることはできなかったが、自動運転車の分野でエンジニアや開発者のプロフェッショナルなグループを作るという課題は達成できた」と話す。
ロシア大統領府でデジタル・技術発展に関する諸問題を担当するドミトリー・ペスコフ特別代表によれば、このコンクールに参加したチームはすべて、すでに自分の会社を立ち上げているか、あるいはグローバル・カンパニーからの提案を受けている。あるチームは、来年、日本で自社の技術力を試すことになっている。それは良いのだが、ロシアとしてはあまり高度な専門人材を流出させたくはない。ペスコフ氏は「我々の課題は、このコンクールに参加した200人のエンジニアが、ロシア国内で、自分を実現できるようになることだ」と話している。
技術コンクールUp Greatは、ロシアべンチャーカンパニー、スコルコヴォ財団、戦略イニシアティブエージェンシーが共同で開催している。一連のコンクールでは、世界でまだ解決されていない高度な技術的課題が競われ、世界の技術の壁を破った優勝者には、高額の賞金が贈呈される。
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