ブライデンスタイン氏は、緊急事態を伝えるシグナルを受信したときには、「すでに遅かった」と述べた。また記者会見で同氏は、この情報は途中経過であり、現在状況の把握を行っていると強調した。
Because #Starliner believed it was in an orbital insertion burn (or that the burn was complete), the dead bands were reduced and the spacecraft burned more fuel than anticipated to maintain precise control. This precluded @Space_Station rendezvous.
— Jim Bridenstine (@JimBridenstine) December 20, 2019
ボーイング社は、スターライナー号は国際宇宙ステーション(ISS)には到達せず、ニューメキシコ州の「ホワイト・サンド」ミサイル実験場の領域内に着陸するため、48時間後に同宇宙船の軌道を変更すると発表した。また、宇宙船内にはISSへのミッションに必要な燃料の75%しかなく残っておらず、飛行実験の実行のために使用されるという。
最新の宇宙船スターライナー号は、ボーイング社によってISSや月、宇宙の遠方への有人飛行用に開発されたもので、20日に初の無人飛行テストが実施されていた。同船はISSに21日に到着し、地球への帰還まで1週間そこに留まる予定だった。