トルコ大統領府のカリン報道官は「わが国がS400を放棄しない限り、米国はパトリオットは売らないと言っている。このような前提条件をわれわれは受け入れられない」と述べた。
北大西洋条約機構(NATO)で2番目の規模の軍隊を有するトルコはNATO脱退を否定しているが、S400を巡る米国との対立はエスカレートしている。トランプ米大統領は制裁に反対しているものの、米議会が制裁を後押ししている。
カリン報道官は、「理不尽な反トルコ感情が米議会にはびこっており、これはトルコと米国の関係にとって良くないことだ」とし、「このような脅しをすれば、彼らが望まない方向にトルコが向かうと理解するべきだ」と語った。
トルコはこれまで米国の最新ステルス戦闘機F-35開発に10億ドル以上の資金提供を行ってきたが、ロシア製ミサイルの購入により、開発プロジェクトから追放された。トランプ大統領が12月20日に署名した国防権限法案によれば、「S-400、あるいはこのシステムと関連のある兵器、物資、人物との関係を持たないこと」が制裁解除の条件として記されている。
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