2020年はソ連と連合国が戦った大祖国戦争(1941-1945)の戦勝75周年にあたる。
これに向けてロシアはモスクワ郊外に大祖国戦争で戦士した兵士への鎮魂をこめて、ロシア軍の主たる教会として「キリスト復活大聖堂」と、そこに実際に通じるという意味で「記憶の道」と名付けられた軍の屋外マルチメディア博物館を現在、建設している。その道に、祖国を守り戦死したソ連兵の墓から取り出した土を詰めた薬莢が設置されることになっている。カルタポロフ大将によると、すでに30か国から、その地で戦士し、葬られたソ連兵の集団墓地の土が国防省に寄贈されているという。
同大将は「日本からはソ連の諜報員リヒャルト・ゾルゲの墓から土が送られた」と述べた。
ソ連兵の墓の土はロシア国内からも集められており、すでに1万5千基以上の墓からもたらされている。