女性は肩および腕に力が入らず、筋肉が意思に基づかない動きをするため(不随意運動)医療機関に相談した。2週間の外来診療の後、女性は入院することとなった。女性には持続的な視力悪化が見られ、歩行と会話が困難になっていた。血液・尿検査の結果、女性は重い水銀中毒にかかっていることが分かった。
女性の家族によると、女性は7年にわたりメキシコ産美白クリームを週2回使用していたという。
女性はキレーション(解毒;体内から有害金属除去)治療を受けたが状態は改善せず。そこでサンフランシスコのカリフォルニア大学付属病院に転院したところ、美白クリームの成分に有機水銀の一つであるメチル水銀が含まれていることが判明した。この物質は中枢神経系に深刻な損傷をもたらす可能性がある。
現在も女性は重体で、管を通して栄養が与えられている。会話も身の回りのこともできないという。