二酸化炭素排出量の少ない旅行やバーチャルリアリティのスパ:2020年の主な旅行トレンド

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2020年は、従来のタイプの休暇や旅行が続くが、そこには環境への配慮やテクノロジーなどの流行が加わる。通信社ブルームバーグが、2020年の主なトレンドをまとめた。

旅行の二酸化炭素排出量削減の努力

英国の格安航空会社EasyJetなどの航空会社は、所有する航空機からの二酸化炭素排出量を削減するという目標を立てた。また商品・サービスの購入がもたらす二酸化炭素 排出量の管理に役立つフィンランドのアプリMy Carbon Actionと同様、ツアーオペレーターも二酸化炭素の排出量削減に取り掛かった。

例えば、Natural Habitats社は、自然への害を最小限に抑えたツアーをすでに実施している。2020年には、アマゾンの森林や北極圏のエコツアーに参加する顧客の電気代、水道代、家賃を負担するサービスを提供する。

海上クルーズはより控えめで、より短期間で、より環境に優しくなる

現在、海上クルーズ用の新型船は、旅行中の汚染が少ないことを考慮して設計されている。その大きさも小型化しており、2020年には、乗客数200人以上の従来の船ではなく、中型の船やヨットが人気となる見込み。日本には、「浮かぶ高級旅館」に期待が寄せられている。この宿泊型豪華客船は全室19室で、鮨カウンターもある。

スパはテクノロジーで補完される

2020年、ハワイのリゾートの1つFour Seasons Resort Oahuのスパサロンでは、Sensyncという「クライアントの脳をリセットし、五感すべてを操作する」というデバイスが使用される予定。このデバイスは、空気の動き、温度、香り、さまざまな音をシミュレートしてクライアントを海、森林、さらには宇宙へいざなう。また、スイスのスパは、よりより手順を選ぶため、セッションの前にクライアントの肌を細かく調べ、弾力性と色素沈着をチェックする意向だ。

旅行は自宅から始まる

2020年の新たなトレンドは、ホテルがまさに自宅のドアを出たところから顧客をおもてなしするというサービス。例えば、ハワイのMauna Laniホテルがこのようなサービスを計画している。メキシコのロスカボスにあるホテルは、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコの顧客向けに、食事、出迎え、移動中のおもてなしを提供する予定。

旅行代理店とホテルは、クラブや会員制度を復活させる

2020年には顧客を引き付けるための昔流行ったクラブやサブスクリプションが再び必要とされる。例えば、Inspirato Passは月額2500ドルで「無限の年間旅行」という2020年のサブスクリプションメンバーシップの利用をすでに勧めている。バケーションレンタル用のラットフォームThird Homeは、年間500万ドルで会員が住居や別荘などにアクセスできるクラブをつくっている。ニューヨークのSix SensesやSee Aman Resorts、ドバイのDorchester Dubaiなどのホテルも、クラブを復活させている。

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