ジュンブラト党首はゴーン被告を「自動車帝国を築き上げた人物」と評し、「彼の経験がレバノンで役に立つことは間違いない」と太鼓判を押している。ジュンブラト氏はレバノンにとってエネルギー供給の確立は最終戦課題であると指摘し、ゴーン被告をこの困難な分野に抜擢すれば、レバノンには利するとの見方を示している。
ゴーン被告は1月8日にベイルートで日本を不法出国後の初の記者会見を開き、「レバノン政権が望むのであれば、私は自分の経験と可能性を喜んで政権に委ねよう」と述べ、極めて困難な経済、財政危機を克服するためにレバノン政府に支援を行う構えを表していた。
一方でゴーン被告は、レバノンで政治活動を行うつもりはないと強調しており、「私には政治的野心は皆無だ。政府の役職は要求しない」と明言している。
レバノン検察 ゴーン被告に事情聴取
レバノンのガッサン・ ウェイダト検事総長は先にゴーン被告のレバノンからの渡航を禁じ ている。 レバノン検察はゴーン被告への最初の事情聴取を行った後、渡航禁 止令を出し、 日本政府に対してはゴーン被告に関するすべての司法資料の提供を要請していた。 ゴーン被告は12月末、 軟禁中だった東京の自宅から秘密裡に抜け出し、自身がフランス、 ブラジルと並んで国籍を有すレバノンへ逃亡していた。