被告は2019年8月23日午前6時頃、ソウル地下鉄2号線弘大入口駅近くを歩いていた日本人女性の髪をつかむなど暴行を加えたとされている。日本人を侮辱する言葉を使って罵ったという。女性は脳振とうなどで全治2週間の診断を受けた。
韓国の検察は翌9月に男を障害・侮辱罪で起訴。先月、懲役3年を求刑し、裁判は結審した。
被告は障害にあたらないと主張したが、地裁は「被害者が倒れて地面に頭をぶつけた事実や、警察の調べを受けていた最中に頭痛などを訴えて救急搬送されたこと、薬の処方を受けて服用した事実などが認められる」として退けた。
地裁は実刑判決を言い渡した理由として、被告が同じような犯行で処罰を受けた前科があること、被害者の回復に向け真剣な努力を見せず被害者が厳罰を求めたことなどを挙げた。