オーストラリア環境省スーザン・レイ大臣は、コアラの個体群が「未曾有の打撃」を受け、森林火災によりいくつかの州ではコアラの個体数の30%が犠牲になったおそれがあると表明した。
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今のところ当局は動植物群の回復に向け5千万ドル(約40億円)を拠出することとした。まずこの予算の半分は、保護区と動物園、火災による被害を受けた動植物の救助を行っている医療機関に割り振られ、残りはオーストラリアの自然の回復に向けた長期計画に当てられる。
森林火災は2019年10月からオーストラリア内で猛威を振るっており、ニューサウスウェールズ州では非常事態が何度か発令された。当局がこれらの地区から離れることを呼びかけたことから、沿岸の都市部からは数千人の旅行者が避難を行った。炎に囲まれた人々の救助のため、軍の艦船とヘリコプターが出動した。こうした取り組みにも関わらず、火災は今もまだ消し止められていない。
炎と煙により15億超の動物が犠牲となったおそれがあり、また、生き残った動物たちも、火災が消し止められた後に食べ物が何もないという深刻な問題に直面している。