合意は2020年1月12日の0時00分に発効された。これにより双方はすべての軍事攻撃行為を放棄することとなる。
モスクワで開催されたロシア国防省と外務省、トルコ、リビア側代表の交渉は6時間超に及んだ。
交渉の基本問題は、リビアで対立する2つの勢力である国民合意政府(統一政府)のファイズ・サラージ首相と「リビア国民軍」代表のハリファ・ハフタル陸軍元帥の休戦合意への署名だった。双方は事前にモスクワに到着していた。
リビアでは2011年に元リビア首相ムアンマル・アル=カッザーフィー氏の殺害と打倒後、2つの勢力が支配を行っている。
昨年12月12日にリビア東部を勢力下に置くハリファ・ハフタル陸軍元帥はリビア暫定政府(国民合意政府、統一政府)のファイズ・サラージ首相が統治する首都トリポリに対し、最終決着の攻撃開始を宣言した。これを受けて、統一政府側はトルコに陸、海、空の軍事支援を要請した。その後、ロシアとトルコはリビアの紛争解決に向けて対応を調整し、紛争の当事者に対し日付が1月12日(日)に変わる時点から一切の攻撃を停止し、即座に停戦交渉を開始するよう要求した。