ラブロフ外相は、「ワシントンの違法行為の頂点となったのは、隣国イラクを公式に訪問していた政府代表であるソレイマニ司令官を爆殺したことだ。これはもちろん、全ての国際法、そして単に人間としての枠を超えている」と述べた。
ラブロフ外相はまた、どちらに端を発しようと緊張拡大にロシアは反対であると語った。モスクワは、米国とイランの双方が本当に関心を示せば、両国の対話調整を助ける用意がある、と外相は結んだ。
ソレイマニ司令官の死亡
特殊部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は2日夜、イラクの首都バグダッドの空港で米国の空爆によって殺害された。ソレイマニ司令官と共にイラクのイスラム教シーア派組織「人民動員隊(Hashed al- Shaabi)」の司令官数人も死亡した。
米国防総省は、バグダッドの空港への攻撃はトランプ米大統領の承認を得ていたと発表した。米国はソレイマニ司令官について、在イラク米大使館やイラクにある有志連合の基地への襲撃に関与していたと考えている。
イランのザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害は「国際テロ行為だ」と指摘した。