この実験には、過体重または肥満の被験者42人が参加。クルミの効果を調べる実験開始前に、被験者は2週間、脂肪と炭水化物を多く含む米国式の食事を摂った。
そして2週間後、被験者をランダムに分け、クルミ入りの試験食、クルミなしの食事を摂る2つのグループに入れた。
被験者は、この試験食の摂取を6週間続けた。また、研究者らは、どの腸内細菌が増加したかを調べるために、米国式の食事摂取が終了する72時間前と実験中に腸内細菌のサンプルを採取した。
そして実験の結果、クルミは腸内腔を保護するロゼブリアなどの腸内細菌の増殖に寄与していることが判明した。また、血圧改善との関連性が示されたユーバクテリウム・エリゲンスの量も増加した。さらにクルミには血圧や総コレステロール値を大幅に低下させる腸内細菌ラクノスピラを増加させる能力もあることがわかった。