この研究にはコーヒー愛好者30人と日常的にカフェインを摂取しない29人が参加した。参加者らには1回の有酸素運動、またはコーヒー1杯分に相当するカフェインの投与が1回行われた。その後、作業中の情報をどれほど記憶しているのかをチェックするテストを行った。
その結果、早足で20分間歩くことは、カフェインと同じ(あるいはそれ以上に)記憶作業の点で効果があることが分かった。しかも記憶効果はコーヒーを飲む、飲まないにかかわらず同様に発揮された。
この研究結果は、カフェイン摂取に反対している人々に役立つ可能性がある。例えば、不安障害を抱えている人や、筋肉の震えに悩んでいる人はカフェイン摂取で問題が生じる恐れがあるからだ。また、1日に4杯以上コーヒーを飲む人は、カフェインの摂取量が多すぎることから、その悪影響を受けるリスクがある。
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