ドミートリ・アリエフ選手、プルシェンコ氏以来の男子優勝
男子シングルを制したのはドミートリ・アリエフ選手(20歳)。
Чемпион Европы 2020 Дмитрий Алиев на вершине подиума и гимн России. Серебро у Артура Даниеляна. Первое и второе место за Россией! Молодцы! pic.twitter.com/CaYMpQpWpJ
— Анатолий Власов 🇷🇺 (@AnatolyVlasov87) January 24, 2020
2012年のプルシェンコ氏以来の同種目金をロシアにもたらした。優勝が決まった瞬間、キス・アンド・クライのアリエフ選手は流れ落ちる涙を止めることができなかった。喜びから湧き上がる涙だった。
😭Winning can make you emotional! Emotions running high for Dmitri as the Men's Free Skate finishes at the European Championships in Graz, Austria ! 🏆#EuroFigure #FigureSkating pic.twitter.com/5EOAg3ze2u
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) January 23, 2020
2位には同じくロシアのアルトゥル・ダニエリャン選手(16歳)が入った。
無敵:トゥトベリーゼ門下生3人娘が表彰台独占
トゥトベリーゼコーチの教え子、アンナ・シェルバコワ選手(15歳)、アリョーナ・コストルナヤ選手(16歳)、アレクサンドラ・トルソワ選手(15歳)の3人が氷の上に姿を現すと、メダルはこの3人の中で争われることは誰の目にも明らかとなった。問題は、この中で誰が一番いい演技をするかということだけだ。ロシア選手権もグランプリファイナルも同じ状況だった。
ショートプログラム終了後、首位に立ったのはアリョーナ・コストルナヤ選手だった。そしてそのまま欧州チャンピオンとなった。2位はアンナ・シェルバコワ選手、3位はアレクサンドラ・トルソワ選手だった。
コストルナヤ選手のフリー滑走順はラスト。最後のジャンプまで今回の欧州選手権の演技は完璧だった。しかしフリー残り僅か数秒前のトリプルルッツで転倒があった。ただ、このハプニングはコストルナヤ選手にとって決定的なものとはならなかった。同選手はシェルバコワ選手に3.05点差をつけて欧州選手権を制し、鮮やかに今大会を締めくくった。
Alena Kostornaia is the new European Champion 🏆 ! #EuroFigure #FigureSkating pic.twitter.com/aTgs617BGM
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) January 25, 2020
国内チャンピオンのシェルバコワ選手はフリーで3本の4回転ジャンプに挑んだ。4回転ルッツ+3回転ルッツは成功、4回転フリップもクリア、しかし単発の4回転ルッツで転倒した。後で振り返ると、まさにこの転倒がメダルの色を決めたことになる。シェルバコワ選手の獲得メダルは銀となった。
Beautiful Firebird 🔥 Anna Shcherbakova spins her way to the 🥈 medal at the European Championships!
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) January 25, 2020
Full results: https://t.co/b4bheqKguX#EuroFigure #FigureSkating pic.twitter.com/HNrTBdwWcV
トルソワ選手はショートで取りこぼしがあり、フリーでは難度を落とし、5本の予定だった4回転ジャンプを3本に減らした。しかしそのうち2本で転倒。トルソワ選手は、新年休暇が終わってからコンデイションが戻らず(コストルナヤ選手も同様の状態だと語っていた)集中することができなかったという。
Quad queen Trusova lands a beautiful 4T+3T to take the 🥉 at the European Championships! #EuroFigure #FigureSkating pic.twitter.com/mluLkHIr2P
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) January 25, 2020
7年ぶりのアイスダンス金
欧州選手権のアイスダンスはここ数年、平昌五輪2位、世界選手権4回優勝のガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組(フランス)が優勝を手にしてきた。しかし同組は細かいミスを繰り返し、勝利の王冠はロシアのビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ組の手に渡った。
Emotions are running high backstage as Victoria and Nikita hold on to the lead by 0.14 points with one final pair to go! 🥇🥈🥉?#EuroFigure #FigureSkating pic.twitter.com/LFoxLYZBgA
— ISU Figure Skating (@ISU_Figure) January 25, 2020
ペアも表彰台独占
ロシアのペア選手も素晴らしい成績を残した。金銀銅を独占した。
ショートで世界最高点を更新したアレクサンドラ・ボイコワ&ドミートリ・コズロフスキー組が優勝。エフゲニア・タラソワ&ウラジーミル・モロゾフ組は2位、ダリア・パヴリュチェンコ&デニス・ホディキン組が3位となった。
欧州選手権のこのような快挙は2006年以来。その時はイリーナ・スルーツカヤ、エフゲニー・プルシェンコ、タチアナ・トチミャニナ&マクシム・マリニン組、タチアナ・ナフカ&ロマン・コストマロフ組という「ゴールデンメンバー」だった。