同紙でジョンスドルフ氏は、ロシアの女子フィギュア選手の育成を「工場」生産という比喩表現で皮肉り、こうした条件下で若手女子のキャリアはいつまで続くのだろうか、との疑問を提起している。
ジョンスドルフ氏はその例として17歳の若さで選手活動を休止したアリーナ・ザギトワ選手を挙げた。
同氏は、ロシア人女子がこの競技で優位にを独占している状況について、「スポーツは競争の上で成り立つもの」と指摘し、あまりにも若い選手が勝利を手にしたとたん、後輩に追われるようにして、すぐに選手生活を終えてしまうという「現在の状況の発展はあまりよくないと思います」と言及している。
こうした批判を表したウド・ジョンスドルフ氏だが、2009年、セクハラ疑惑で訴えられ、その2年後に賠償金2000ユーロの支払い判決を受けて、当時、マスコミで騒がれたという経歴を持っている。
先日オーストリアのグラーツで開催された欧州選手権で、ロシアは金メダル4個を含む合計10個のメダルを獲得した。
アリョーナ・コストルナヤ GPファイナル2019チャンピオン ロシア選手権2020銀メダル
コストルナヤはフィギュアスケートの「新たな現象」 と評されている。コストルナヤには弱点がない。専門家らの見るコストルナヤとは、アレクサンドラ・ トルソワとアリーナ・ザギトワの両方の強みを兼ね備えた存在。芸術性に富んだスケーティングは自由自在でまるでダンスホールで 踊るかのようだ。それだけではない。コストルナヤはウルトラCの技に長けている。得意技はトリプルアクセル。これを跳べる女子選手はフィギュアスケート史上、コストルナヤ以外には9人しかでていない。
ショートプログラムでコストルナヤは天使のイメージで舞い、フリースケーティングではヴァンパイア 映画『ニュームーン/ト ワイライト・サーガ』の主人公を演じている。コストルナヤはインタビューでヴァンパイア物の映画、TVシリーズ好きな自分としてはフリースケーティングが特に気に 入っていると打ち明けている。
ショート、フリーともに振付はダニイル・ グレイヘンガウスが担当した。
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