ウイルス感染者の拡大に比例して、疑問も様々に増え続けている。これをスプートニクは、ロシア公衆保健衛生局で主任医を務めた経歴を持ち、現在は下院(国家会議)議員として活躍しているゲンナジー・オニシェンコ氏にぶつけた。
潜伏期間と初期症状
ウイルスは異種間のバリアをくぐって突然異変を起こし、ヒトからヒトへの感染が可能となった。潜伏期間は1日から14日。初期症状は風邪やインフルエンザに似ているが、これが表面に現れるのは病気の最終段階で、罹患の初期段階では下痢、吐き気など消化器官系の疾患に似た症状が現れる。
中国から小包を受け取るのも危険?
コロナウイルスは例えば感染者の衣服から感染することは事実上不可能。その理由は今回の新型ウイルスは呼吸器感染症で、ヒトからヒトへは基本的にくしゃみなどで感染する。
コロナウイルスの治療薬はあるのか?
現段階ではコロナウイルス治療に役立つ有効な薬も、感染を予防する認可の下りたワクチンもない。治療方法はインフルエンザなど、一般の呼吸器感染症への対処法しかない。1月27日現在の公式発表では完治できたのは49人。一方で中国では米国製のエイズ治療薬が新型ウイルス治療に有効性があるとして試験的に用いられ始めている。
これって生物兵器?
科学者らは今日、ウイルスの遺伝パスポートを集めたライブラリーを作成しており、これに照会すればいかなる専門家もウイルスが人為的に作成されたものか、それとも突然変異で発生したものなのかを見極めることができる。オニシェンコ氏は、中国で蔓延の新型ウイルスが人為的に作られたり、操作された人工物であることを裏付けする証拠は一切ないとの考えを示している。
オニシェンコ氏によれば、1965年以来、形態学、遺伝学上、発見、記録されたコロナウイルスは39種に上る。新型コロナウイルスは「重症急性呼吸器症候群」に分類された。罹り初めやそれが悪化をたどる際に出てくる症状は「中東呼吸器症候群」や「重症急性呼吸器症候群」の臨床症状に酷似している。
世界保健機関(WHO)はコロナウイルスの感染予防法を発表している。
WHO(世界保健機関)が新型肺炎に感染するリスクを軽減する方法を公開しています。
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) January 24, 2020
アドバイスをよく読み、体調管理に気をつけましょう!🙏#新型肺炎 #新型コロナウィルス #コロナウィルス pic.twitter.com/gxsyXd93Ov