中国からの小包は危険? 治療薬はあるの? 新型コロナウイルスの本当と嘘

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新型コロナウイルス2019-nCoVが人体環境へ適応し、ヒトへの感染の脅威が増大しはじめた。公式的な発表によれば、感染者数はすでに2000人を超えている。ウイルスが発生したのは中国湖北省武漢市だが、伝染病はすでにアジアを超え、米国、カナダ、フランス、オーストラリアにも広がり始めた。

ウイルス感染者の拡大に比例して、疑問も様々に増え続けている。これをスプートニクは、ロシア公衆保健衛生局で主任医を務めた経歴を持ち、現在は下院(国家会議)議員として活躍しているゲンナジー・オニシェンコ氏にぶつけた。

ノボシビルスクの研究所、新型コロナウイルスに対する2つのワクチンを開発中 - Sputnik 日本
ノボシビルスクの研究所、新型コロナウイルスに対する2つのワクチンを開発中
オニシェンコ氏の話では新型コロナウイルスは2種類のコロナウイルスの組み合わさったものであることはすでに科学的に証明された。感染源は1つがコウモリで、2つめがヘビ(広東料理で食材に用いられるマルオアマガサとコブラ)だった。オニシェンコ氏は、「ヘビはコウモリを捕食するため、これによって生じた突然変異が人間の間で流行しはじめた」と説明している。

潜伏期間と初期症状

ウイルスは異種間のバリアをくぐって突然異変を起こし、ヒトからヒトへの感染が可能となった。潜伏期間は1日から14日。初期症状は風邪やインフルエンザに似ているが、これが表面に現れるのは病気の最終段階で、罹患の初期段階では下痢、吐き気など消化器官系の疾患に似た症状が現れる。

中国から小包を受け取るのも危険?

コロナウイルスは例えば感染者の衣服から感染することは事実上不可能。その理由は今回の新型ウイルスは呼吸器感染症で、ヒトからヒトへは基本的にくしゃみなどで感染する。

コロナウイルスの治療薬はあるのか?

現段階ではコロナウイルス治療に役立つ有効な薬も、感染を予防する認可の下りたワクチンもない。治療方法はインフルエンザなど、一般の呼吸器感染症への対処法しかない。1月27日現在の公式発表では完治できたのは49人。一方で中国では米国製のエイズ治療薬が新型ウイルス治療に有効性があるとして試験的に用いられ始めている。

これって生物兵器?

科学者らは今日、ウイルスの遺伝パスポートを集めたライブラリーを作成しており、これに照会すればいかなる専門家もウイルスが人為的に作成されたものか、それとも突然変異で発生したものなのかを見極めることができる。オニシェンコ氏は、中国で蔓延の新型ウイルスが人為的に作られたり、操作された人工物であることを裏付けする証拠は一切ないとの考えを示している。

© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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経緯:新型肺炎はどのように流行するのか

オニシェンコ氏によれば、1965年以来、形態学、遺伝学上、発見、記録されたコロナウイルスは39種に上る。新型コロナウイルスは「重症急性呼吸器症候群」に分類された。罹り初めやそれが悪化をたどる際に出てくる症状は「中東呼吸器症候群」や「重症急性呼吸器症候群」の臨床症状に酷似している。


世界保健機関(WHO)はコロナウイルスの感染予防法を発表している。

新型コロナウイルスに関する他の重要な疑問についてはスプートニクのこちらの記事をお読みください。
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