CNBCは先週、ボーイングは少なくとも100億ドルの融資に関して複数の銀行と協議を行っていると報じていた。
CNBCは「融資額は、当初必要としていた額より少なくとも20億ドル多く、これは貸し手側からボーイングへの信頼の意思表示だ」と指摘している。
CNBCによると、ボーイングはコメントを控えた。ボーイングは1月29日に四半期決算を発表する際に、財務戦略の詳細を説明するとみられている。
先に、737 MAXの運航が再開された場合、新CEOのデイヴィッド・カルフーン氏が700万ドルの報酬を受け取ると報じられた。
事故は、ボーイング社の株価や財務指標に影響を与えた。
ボーイングのCEO交代
先に、ボーイングの経営陣交代などが報じられた。カルフーン氏の前任者、デニス・ミューレンバーグ氏は、昨年12月に辞任した。ボーイングは1月、ミューレンバーグ氏は退職時に6200万ドルを受け取ることになると発表したが、これを退職金とはしなかった。事故調査にあたっていたボーイングのチーフエンジニアも辞任した。
2件の墜落事故で346人死亡
2018年10月29日、インドネシア大手LCCライオン・エア所有の、運用開始間もないボーイング737Maxがジャワ島沖合いで墜落。189人が死亡した。
それから半年もたたない2019年3月10日、今度はエチオピア航空所有の、同じく運用間もないボーイング737Maxが、離陸6分後に時速700キロ超で前のめりに地面に直撃。機首が地面に突き刺さった。墜落の衝撃はあまりにも大きく、現場には直径数メートルのクレーターが形成されるほどだった。この事故で157人が死亡した。