消息筋によると、日産が策定した計画は、スペインのバルセロナにある工場の閉鎖と、フランスでの生産活動の中止を想定しており、日産は「日産マイクラ(Micra)」の生産をフランスのルノー工場から英国に移すほか、英サンダーランド 工場でSUV「エクストレイル」を生産する可能性を検討するとみられる。
消息筋によると、英国に輸入する自動車に高い関税が導入された場合、米フォードモーター及びドイツのフォルクスワーゲンの製品価格が上昇し、これにより日産の競争力が高まり、日産が英国市場に占める割合は4%から20%に増加する。
同計画は不測の事態に対する対策の1つであり、昨年12月に内田誠氏が日産の社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する前に策定されたという。なお、日産の欧州部門はこのような計画が存在することを否定した。
ジョンソン英首相が予定している演説の抜粋によると、英国は、EUとカナダが締結したような自由貿易協定をEUと結ぶことを望んでいる。これは、ほぼすべての関税は撤廃されるが、一連の品目に対して税関検査が行われるというもの。