「自分はもうエフゲニー・プルシェンコさんとジョニー・ウィアーさんにトリビュートさせていただいたんで、自分は割と納得というか、満足しているんですけど、小さい時はソルクレークオリンピックでみた『ウィンター』(ロシアのアレクセイ・ヤグディンのSP)や『ドン・キホーテ』とか、やってみたいなぁと思っていました。」
#羽生結弦 #四大陸選手権 羽生くんお疲れ様でした。やっぱりすごい良いプロ。本当に本当にに素敵でした。🥰🥰👏👏
— モルドレッド (@oay19830504) February 9, 2020
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ソルトレークシティ五輪といえば、18年前の2002年。当時の羽生選手は7歳で小学校低学年生。ソルトレークを見た羽生はプルシェンコの演技に心酔し、ヘアースタイルまで真似た話は有名。
今回、ヤグディンの「ウインター」が挙げられたが、18年を経た今もなお、世界の羽生に強烈な印象を残す演技だったのだ。また、ドン・キホーテの演技とは、羽生はおそらくプルシェンコが1995-1996シーズンのフリースケーティングで使っていたプログラムを指しているものと思われる。このプログラムの当時、羽生は1-2歳。当然、録画だろう。羽生はかなり幼少の頃からロシアのフィギュアに傾倒していた。羽生選手という世界的な名選手の形成される過程には、ロシアの選手らが多大な影響を与えてきたことがこの回答からもよくわかる。将来、ヤグディンに捧げるプログラムができるかどうかはわからないが、誕生すればロシアのフィギュア・ファンには一層嬉しい話だ。
羽生選手は試合後の場内インタビュー冒頭、まず新型コロナウイルス蔓延の中、開催に尽力した組織側への感謝を表し、ウイルスのため来られなかった人に配慮した。自分の優勝に舞い上がることなく、まず、裏方へ思いをはせることのできるのが羽生選手のプロ精神であり、こうした細やかな気遣いは会場に集まった全員の胸を打った。