米国は対ロシア制裁を発動したが、イランやベネズエラなど他の国に対する米国の制限措置が、ロシア産原油の物理的輸出の増加に貢献した。
ディ・ヴェルト紙は、米国エネルギー省エネルギー情報局のデータを引用し、2019年10月の米国における石油製品の供給量に関して、ロシアはメキシコを抜き、カナダに次いで2番目になったと報じた。 また11月の石油製品の供給量は、前年の水準の2.5倍となり、1920万バレルとなったという。
ロシア経済開発省は先月22日、イランやベネズエラに対する米国の制裁により、ロシア産原油の輸出量が増加したと発表した。
経済開発省によると、2019年1月から11月でロシア産原油の輸出量は3.8%増加した。トルコと米国側からの購入が大きく貢献したという。
また経済開発省は、米国による対ベネズエラ制裁の発動を背景に、ロシアから米国への輸出が増加したと指摘した。
トルコへの輸出は、トルコがイラン産原油の購入を止めたため増加した。
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