軍事筋によると、自走砲、戦車、装甲兵員輸送車を積んだ150台のトラックからなる車列は、シリアと国境を接するトルコのハタイ県レイハンルに到着した。今後、イドリブの段階的に緊張を緩和させる緩衝地帯の監視所エリアへ移動するという。
先に、トルコのエルドアン大統領は、シリア軍がイドリブでの攻撃を止め、2月末までにトルコの観測所から撤退するよう、シリアのアサド大統領に圧力をかけることをロシアのプーチン大統領に要請したことを明らかにした。エルドアン大統領は、シリア軍が2月末までに撤退しなかった場合、軍事行動に踏み切ることを示唆した。
2017年5月、ロシア、イラン、トルコの3か国は、カザフスタンの首都アスタナで、シリア国内の4ヵ所に緊張緩和地帯を設置することで合意した。うち3ヵ所の地帯は、2018年にシリアの管理下に置かれた。イドリブ県及び隣接するラタキア、ハマ、アレッポ 3 県の一部にある4カ所目の地域は、今もシリア政府の管理下になく、その大部分は、ロシアで活動が禁止されているテロ組織「ジハード・アン=ヌスラ」に掌握されている。
ロシア南部ソチで2018年9月、ロシアとトルコは、10以上の様々な組織が存在するイドリブ県に非武装地帯を設置することで合意した。