ルカシェビッチ氏の投稿によると、SSJ-100の開発者らは2月4日と7日に脱出用スライドの動作確認を行うことにしたという。緊急時には、このスライドが生死を分ける。なぜなら乗客が機内から脱出する際に使用されるからだ。
この動画は、SSJ-100の脱出用スライドの1本がドアから押し出される場面を写したものだが、スライドは膨らんだ瞬間にぼろぼろに破けている。同氏の投稿によると、他2本の脱出用スライドは破けなかったものの、逆さまの形で展開した。
「安全のしおりは全く役に立たない」
ルカシェビッチ氏は投稿文で、欠陥のある脱出用スライドは避難を妨げ、犠牲者を出すことになると説明し、そのような飛行機は操縦してはならないと書いている。
「緊急の際、90秒以内に乗客乗員は全て避難しなければならないが、脱出トラップが故障していれば、それは不可能。(中略)この航空機は緊急事態において必要な安全性を提供できない。重大な欠陥だ。座席ポケットに入れられた安全のしおりは全く役に立たず、ほとんどの乗客乗員が死亡する。」
ルカシェビッチ氏は2019年5月5日、モスクワのシェレメチェボ空港でSSJ-100が着陸時に炎上し41人が死亡した事故を踏まえ、欠陥が修正されるまで同型の旅客機の運航を全て停止するよう求めている。
スプートニクは、飛行機事故に遭遇しながら生還した人々がいかにして命を繋ぎとめたか、その証言を集めた記事を紹介している。
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