ダイヤモンド・プリンセス号はウイルス保育器? 日本国内外から対応の疑問視や指摘が相次ぐ

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新型コロナウイルスの集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号は同ウイルスの保育器の役割を果たしたのではないかと、日本の対応を疑問視する声が上がっている。「ジャパンタイムズ」が報じた。

19日時点で船内感染者は621人。朝日新聞によると、船内での新たな感染者数の発表が続くなか、欧米のメディアや政府高官から日本の対応への批判が高まっている。米ABCは、ダイヤモンド・プリンセス号が停泊する横浜港は「第二の感染拡大の震源地となる恐れがある」と報じた。

また日本国内からも対応を批判する声が上がった。感染症を専門とする岩田健太郎氏(神戸大学)は18日、ダイヤモンド・プリンセス号上船後に「感染対策は不十分」、船内は「悲惨な状況、心の底からこわい」と感想を述べる動画をユーチューブに投稿した。

岩田教授は17日、DMAT(災害派遣医療チーム)の仕事をするために乗船した。しかし、同教授の動画での発言内容を受け、厚労省側からは「感染防御に努め、指摘があれば対応している」との反論が出されている。

ビジネス誌「プレジデント(電子版)」によると、乗員乗客3711人が乗船するダイヤモンド・プリンセス号の検疫は人類が経験したこともない大仕事と表現した。そして、今後同じような悲劇を繰り返さないために、新型コロナウイルス関連が一段落したタイミングで、冷静な検証を行う必要があると述べている。

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