洋風の食事は脳の活動を阻害する=研究者

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1日の摂取量として糖分や脂肪の多い「洋風」の食事は、制御の利かない食欲を招き、そのことが脳の海馬の領域の破壊につながると研究者は指摘する。研究結果が『Royal Society Open Science』誌で発表された。

糖分と脂肪の割合が高い食事が脳に与える影響を明らかにするため、オーストラリアのシドニーにあるマッコーリー大学の専門家は、英国と米国の研究者らと共同で研究を行なった。

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実験には20歳から30歳までの110人が協力した。彼らは若くて健康で、肥満傾向になく、慢性疾患を患っておらず、ある程度健康的な食事を摂っていた。実験参加者らはランダムに2つのグループに分けられた。1つのグループは管理下に置かれ、日常生活と同じ材料での食事を摂り続けた。もう1つのグループは、1週間の間、ファーストフードやベルギーワッフルといった菓子など、「洋食」を摂り続けた。

実験の初日と最終日には、食前と食後に参加者には単語の記憶テストが行なわれた。また、何種類かの食べ物の味見をしながら、高糖度の食べ物の内からどれを食べたいと思うかの評価が行なわれた。研究者らはその際、ニューロイメージング法を使用し、実験参加者の脳内でどのようなプロセスが生じるか観察を行なった。

実験では、わずか1週間で「洋食」を摂っていたグループの実験参加者に、記憶テストの結果が悪化する傾向が示された。しかし、それ以上に研究者らを驚かせたのは、これらの参加者が朝食後、満腹だったにも関わらず、とても喜んで菓子やファーストフードをたいらげたということだった。脂肪や炭水化物が多い食事は、通常の満腹感を得ることを困難にし、慢性的な過食と肥満、それに起因する疾病を発症させるポジティブフィードバックを生じさせる。


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