菅氏は、日本政府は動画の削除に「関与していない」と主張した。
また菅氏は、クルーズ船での感染拡大について「初めてのことだ。(感染拡大を)防ぐために一生懸命取り組んでいた」と述べた。産経新聞が報じた。
災害派遣医療チームの一員としてクルーズ船に入った神戸大学の岩田健太郎教授は、ユーチューブに日本語版と英語版の動画2本を投稿し、その経験に基づき、船内はカオス状態で、感染対策は不十分であり、感染リスクのある区域と安全な区域が明確に区別されておらず、必要な専門家が不足していると指摘した。
動画は100万回を超える再生回数を記録したが、教授は「これ以上この議論を続ける理由はなくなったと思います」とコメントし、20日に動画を削除、「ご迷惑をおかけした方には心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
I removed my YouTube clip myself since there is no need for further discussing this. Thank you and I apologize to those who got involved in.
— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 19, 2020
加藤厚生労働相は20日の衆院予算委員会で、岩田教授について「災害派遣医療チームの業務に従事するという約束の役割分担で乗船してもらったが、業務を適切に運営してもらえなかったため、下船してもらった」と述べた。NHKが報じた。
また加藤厚生労働相は、岩田教授は船内に「わずか2時間しかいなかった」と指摘した。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」における新型コロナウイルス
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号は、1月20日に横浜港を出港し、2月3日に横浜港に到着した。
日本当局は、香港で下船した中国人が感染していたことが分かり、検疫を実施した。
横浜港沖に停泊した時点で、乗客2666人、乗員1045人の計3711人が乗船していた。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに合わせて621人の感染が確認された。このうち3人がロシア人。